何度も画面を開いて、何度も閉じた。
何度も文字を打って、何度も消した。
書き出しはその都度違った。
言いたいこともその都度変わった。
なにを綴ればいいのか、分からなかった。
今もまだ、分からない。
正解のない問題ほど、難しいものはなくて。
そんな難しい問題を前に、立ち尽くしてしまっている。
でも、ただ1つ確かなものがあって。
目に見えないものなんだけど。
これまで何回も教えてもらった。
残されたこの5日間でさえもたくさんくれた。
目に見える最後の瞬間まで。
目に見えないそれを。
彼らならきっと届けてくれると思うんだ。
だから私は願うよ。
どうか、最後まで《 》がありますように。
《 》に溢れていますように。
落ち着いたらまたちゃんと書くから。
今は、ただ、これだけで。